うたよむブログ

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category: 短歌鑑賞  1/24

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新しき職場に移りいくつかの秘密の道を歩みて通ふ/太田征宏

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新しき職場に移りいくつかの秘密の道を歩みて通ふ太田征宏/『銀座木挽町』H28秘密とは、ある事柄に精通しているからこそ、あるものだと思っていた。しかし、どうやら<未知だから見える秘密>というのもあるらしい。新しい職場へ向かう新しい通勤の道。世界はそんな新鮮な心持ちの人たちにだけに、ちょっとした秘密をみせてくれるのかもしれない。例えば、掲出歌の後にある次のような歌。 この角をまがればいつも人生を考えてゐる...

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2040年の夏休みぼくらは懐かしいグーグルで祝祭を呼び出した /フラワーしげる

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未来予想の答え合わせをする〈今〉はちょっと楽しい。例えば1970年の大阪万博。当時の未来予想(携帯電話、電波時計、電気自動車、人間洗濯機!…etc)を今見ると、そのままの未来あり、驚くような発想ありで、興味深い。そして当時の人々の未来を見つめる眼差しが、現代の私たちにとって逆に新鮮に感じられる。この歌も未来予想の歌だ。めまぐるしく変わって行く現代の20年後なんて、きっと今の想像を超えるものになるだろう。想像...

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陶酔はきみだけでない睡蓮が・・・(前川佐重郎)

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陶酔はきみだけでない睡蓮がぎつしりと池に酔ひしれてゐる前川佐重郎/『天球論』H14この歌を読んだ時、別世界に連れていかれた気がした。黄色い芯を持つ目のさめるような色の睡蓮は、池一面に葉を広げ花を咲かせている。その情景に心を奪われた。しかし、その陶酔感は見た人だけではなく睡蓮自身も持っているという。陶酔というと、ただ惚れ惚れとしているだけに思えるが、どうやらそれだけではないらしい。相手を変えてしまう力が...

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青空の井戸よわが汲む夕あかり…(山中智恵子) @現代短歌の鑑賞101

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青空の井戸よわが汲む夕あかり行く方を思へただ思へとや山中智恵子/『みずかありなむ』S43歌謡曲の作詞家、松本隆の歌詞にこのようなものがある。夢遊病の街へと飛び込みするポーズ生きることに少し飽きかけているんだ下り傾斜だからね手を広げて走る運がよけりゃ ふわり 飛べるかもしれない(ORIGINAL LOVE 「夜行性」)ふわり。 飛べるはずはない。 けれど、歌になると飛べそうな気がするのは、どうしてだろう。 飛んでいる幻...

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片恋よ 春の愁いの一日を・・・(服部真里子)

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片恋よ 春の愁いの一日をティッシュペーパーほぐして過ごす服部真里子/『行け広野へと』H26無自覚の情念というものがあるとすれば、それは掲出歌みたいなものかもしれない。狂おしさや激しさが表出しない、自分で気づくことができない情念。手持ち無沙汰な一日。 だらだらと何とはなしにティッシュペーパーをほぐしたりする。 何かをやりたいわけじゃない。 だからこそ、心に引っかかっている片恋ばかりが気になってくるのだろう...

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