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ふとわれの掌さへとり落とす…(浜田到) @現代短歌の鑑賞101

ふとわれの掌さへとり落とすごとき夕刻に高き架橋をわたりはじめぬ /浜田到 『架橋』S44

不安定な感じの歌だ。
「掌さえもとり落とす」という不思議な表現に、ちょっと立ち止まる。
どんな感じだろう?その感覚・・・

物を掴み、認知するための掌。
それを失ってしまう感覚。
すごく不安定だ。

その中で、高い架橋を渡る。
こちらもまた、地に足がつかない不安定さを感じさせる。
そして、夕刻はこれから暗くなってゆく不安をはらむ。

背景には個人的な何かしらの状況や思いがあるのだろう。
それは具体的には明かされていないけれど、誰でも不安定な感覚や不安な感じを持つことはある。

その心理状況と、夕方に架橋を渡りはじめる外的状況がふと重なった。
その一瞬の感覚をすくいとった歌なのではないだろうか。


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