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三日三晩鏡にむかひゐし老婆・・・(松平修文)

三日三晩鏡にむかひゐし老婆わかき女として嫁ぎゆく  
松平修文/『原始の響き』S58

無意識にのぞき続けられる鏡なんてない。
必ず、鏡は意識した自分自身を映すのだ。
そこで化粧を続ける老婆…

この歌のモノガタリの先には、正体を知らないまま娶る男がいる。
でも彼は騙されているわけではない、と思う。
もし老婆が騙しているとすれば、それは鏡に向かう自分自身をである。

美を求める究極のかたちがここにはあると思う。
夢かうつつか、物語か現実か、境目がないくらい、美の探求は続いているのだ。
そしてそれを突き詰めると、老婆が若き女として嫁いだように、化けたもの自体が真実になっていくのかもしれない。

鏡とはなんだろう。
現代の民話としても読めそうな何か怪しい感触を残す歌である。


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