うたよむブログ

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制服にセロハンテープを光らせて・・・(山崎聡子)

制服にセロハンテープを光らせて(驟雨)いつまで私、わらうの 
山崎聡子/『てのひらの花火』H25

「箸が転んでもおかしい年頃」という言葉をふと辞書で見たときに驚いた。
思春期の女子に対していう言葉だという。
女子だけ?
あの、くだらないことで、理由もなく、とにかく可笑しかった時代。
あれって男子も通過するものかと思っていた。

掲出歌はそんな「箸が転んだ」ひとコマだろう。
制服にセロハンテープがくっついてる。
それだけでいくらでも笑えてしまう。
この感じ。

社会とか、周囲とか、そういうことは(驟雨)。
カッコ書きで、外野。
たとえ外で激しい雨が降っていても、お構いなくわたしたちは笑っていることだろう。
とにかく、わたしたちの可笑しさ、わたしたちの時間、なのだ。

そういう感覚に身に覚えがあるひとも少なくないと思う。
掲出歌で一気に当時に引き寄せられていくのだ。

思春期は危うい。
(驟雨)から離れた「わたしたちの世界」で、笑うために、ちょっと冒険するために、箸を転がす。同歌集にはこんな歌もある。

 塩素剤くちに含んですぐに吐く。遊びなれてもすこし怖いね。

それはなんて無防備で魅惑的な危うさだろう。


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