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少年のたてがみ透きてさやさやと・・・(井辻朱美) @現代短歌の鑑賞101

少年のたてがみ透きてさやさやと遥かな死海にとほる夏風  井辻朱美/『地球追放』S57

少年の髪の間を心地よく抜ける風は、死海を通ってきたものらしい。
それだけで、イメージの世界がわっと広がる。

風を含み、光を受けて淡く透き通る少年の髪。
その美しくありふれた立ち位置に、はるか遠い死海の海の粒子が含まれている。
下句にきて一気にイメージが地球規模で広がっていく。

カメラのようにピントを調整する間もなく、あっという間に感覚が広域に広がっていくのが心地いい。
短歌の七文字の秘めた力を感じた一首。


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