うたよむブログ

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喫茶店に音楽家居て抱いている…(棚木恒寿)

喫茶店に音楽家居て抱いているチェロになれないヴァイオリン、他  /棚木恒寿『天の腕』


棚木恒寿さんの『天の腕』より。

世の中の憧れには2種類あって、普通の人が特別になりたいパターンと、変わり者が普通になりたいパターンじゃないかと思う。
掲出歌はきっとその前者。
クラシック音楽が流れていて、楽器が飾ってあるような喫茶店。
そこに、素敵な音を奏でる音楽家がチェロを抱えて座っている。
飾られた楽器たちがあたかもその音楽家に選ばれたいように棚から見つめる・・・。
抱かれたチェロではなく、バイオリン他、と省略された楽器たちに軸を置いてるのがすごくいいなと思います。
下句で視点が音楽家からやや引いて喫茶店の空間を映しだして、憧れの的と憧れを寄せるものがひとつの空間で不思議な空気を作り出すのがなんともくすぐったい。


ちなみに冒頭で言った後者(変わり者が普通になりたい)の例で私が思い浮かぶのは、クレーの絵画「直角になろうとする 茶色の▲」。

sankaku

「直角になろうとする 茶色の▲」 パウル・クレー(1915)

でも掲出歌を見たときも、またふとクレーの絵を思い出してしまった。逆バージョンとして。三角を憧れる四角たち。↑そうともとれませんか?





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