うたよむブログ

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蛍田てふ駅に降りたち一分の・・・(小中英之) @現代短歌の鑑賞101

蛍田てふ駅に降りたち一分の間にみたざる虹とあひたり  小中英之/『わがからんどりえ』S54

なんて美しい歌なんだろうと思った。

儚い命を持つ蛍の光と、短い時間だけ空にかかる虹の美しさ。
この三十一文字を目で追うそのひととき、読み手の脳裏では、天と地の光が重なったイメージが広がっていく。

私は蛍田駅がどのようなところかは知らない。もちろん、蛍がいるかどうかも。
けれど、蛍という響きで、小さな駅なのだろうと思う。
蛍という響きで、脳裏にはもう蛍の光が広がる。

きっと普段は気にも留めないような小さな駅。
それがわずかな時間、奇跡的な光の瞬間を見せる。

地名が引き出す世界。
短歌の言葉のおもしろさは、こういうところにも宿っているように思う。



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