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感動を暗算し終へて風が吹く・・・(小野茂樹) @現代短歌の鑑賞101

感動を暗算し終へて風が吹くぼくを出てきみにきみを出てぼくに  
小野茂樹/『羊雲離散』S43

清らかな流れを感じる恋の歌だ。
こういう歌を前にすると、時間の感覚がなくなってしまう。

40年以上も前の歌。
40年前って、東京オリンピックでカラーテレビがやっと普及しだした頃。
生活視点で考えると、その時代はもう果てしなく遠い。

なのに、この歌は今ここにあるのが当然のように、共感を覚えてしまう。
時折、こういう昔の歌で昔を感じないものにめぐりあうと、歌人は未来の人間の感覚を先取りして感じてしまう人種なのではないか・・・と思ってしまう。

歌は多かれ少なかれ時代を反映して、歌を感じる琴線も時代によって違う部分があると思うけど、それを超えてしまっているのだ。

そういう意味で彼の歌は時代に対して純潔を保っていると思う。(そう感じるのも、今の時代のせいなのか?)

とにかく、澄んだ美しい歌。
二人で何か感動を受けた瞬間。それは、お互いに交わした愛のことばの直後かもしれないし、はたまた美しい絵や景色を見た瞬間、素晴らしい映画を見たときか・・・。

感動は感覚的。その美しい昂揚をどう相手に伝えよう。そのとき、ふたりの頭の中で暗算が始まる。そして、ふたり交感させるような風(言葉)が吹きかう。

感覚的なふたりの結びつきの瞬間がとびきり美しい、忘れられない一首だ。



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- 2 Comments

いらくさ  

No title

かってに短歌らしきものを
詠むだけで
あまり真剣に他の方の歌を
読まない私ですが・・・・・

ここで一緒に
読ませていただいていいですか。
またお伺います。

2009/10/09 (Fri) 01:13 | EDIT | REPLY |   

utayomu  

No title

いらくさ様

コメントありがとうございます。
自己流の読みでまだまだ勉強中ですが・・・
どうぞよろしくお願いします。

いらくささんのblogでのお歌も楽しみにしています。

2009/10/10 (Sat) 01:49 | EDIT | REPLY |   

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