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こころねのわろきうさぎは母うさぎの・・・(永井陽子) @現代短歌の鑑賞101

こころねのわろきうさぎは母うさぎの戒名などを考へてをり  
永井陽子/『てまり唄』H7

童話のような歌である。
柔らかいタッチで描かれている毒。 

心根が極悪ではないから、母うさぎを貶めたり、傷つけたりはしない。
また、心根が善良ではないから、母うさぎを助けたり、守ったりはしない。
はたから見ればわからないが、心の中でとんでもないことを考えているのである。
小賢しさも垣間見える。

そう考えると、ちょっと怖い歌だ。
人間性の寓意を表したものなのだろうか。
寓話のような短歌とも言える。

余談だけど、この歌を読んだ時「こころねのわろきうさぎ」ときて思いだしたのが、「因幡の白うさぎ」の話だった。
ワニザメを騙して海を渡ろうとしたうさぎが、最後にそれがばれてしまい、皮をはがされてしまった。
そこで泣いていたら、今度は神様(八十神)がやってきて、傷に海水をつけて乾かせばいい、と嘘を教えた。
それをやったうさぎがさらに痛みで泣いてしまうという話・・・。

この物語は一匹のうさぎの話だが、もしかしてここに子うさぎがいて、痛みに苦しむ母うさぎをみて、上の歌のようになったのでは・・・などと考えてしまった。

さて、もしこのコジツケ解釈でいけば、最終的には、こころねのわろきうさぎの思惑とは裏腹に、母うさぎは別な神様(大国主命)に助けられることになるのだ。
自らの心根が良くても悪くても、傍にいる人の心根が良くても悪くても、運命はわからないものだ。
そういう救いもコジツケて解釈をしておきたい。



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- 2 Comments

Atsukohaaaan  

素敵なブログですね。
わたしも短歌大好きです。

2012/10/01 (Mon) 01:40 | EDIT | REPLY |   

みかみ  

Atsukohaaaanさん、はじめまして。
コメントどうもありがとうございます!
短歌は本当に、魅力的な詩形ですよね。
これからもよろしくおねがいします。

2012/10/01 (Mon) 23:06 | REPLY |   

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