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咲きたるは咲かざるよりも苦しけれ・・・(蒔田さくら子) @現代短歌の鑑賞101

咲きたるは咲かざるよりも苦しけれ地を擦る萩のこの乱れ様  
蒔田さくら子/『鱗翅目』H5

花として生まれればは咲きたい。
しかし、咲けば幸せとは限らない。

掲出歌は、まだ花びらを散らす時期でもないのに、コンクリートに擦れて散ってしまう萩の苦しさが描かれている。
その背景には、そんな事実をつゆ知らず、ひたすら咲こうとする萩の姿もあるだろう。

人もまた同じことが言える。
目指している世界に、先に到達した人を羨んでしまう。
でもその人も、今何かと戦っているのだろう。
それはいわば想像力の限界だ。
誰も事実を360度全て知ることはできない。
先に達成した人を羨む一方で、到達した人は彼らに理解されない苦しさを抱えているのだろう。
その状況が延々とループしているのが世界なのかもしれない。

いつだって憧れや羨みは、それぞれの立ち位置を超えたところにある。
そこに届いて、めでたしめでたしでは終わらない。
その後はまだまだ続くのだ。


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