うたよむブログ

ARTICLE PAGE

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

山間の小学校は休暇にて…(奥村晃作) @現代短歌の鑑賞101

山間の小学校は休暇にて地球儀ひとつ教卓を占む /奥村晃作 『三齢幼虫』

今、短歌を詠むときにぶち当たっている壁が、「わかりやすさ」だったりする。
そのまま三十一文字をつめても、「はい、そうなのね歌」(杉本苑子『私の万葉集』)になってしまう。他人に自分の日記を読めと押しつけているのではと感じてしまう。

そんな中、奥村晃作さんの歌を読むと脱帽させられる。
当たり前のことをあたりまえに詠んで、読者を立ち止まらせる。
うまく言えないけれど、何か心の中にぽっかりと共有できる感覚を作ってしまうのだ。

掲出歌は特に印象的だった。
情景はもう読んだまんま。
だけどきっと、いつもはガチャガチャいろいろ置かれている教卓。それを子供たちがいない休暇の時だけ、地球(儀)が教卓をのびのび占領できる。
静かな情景の歌だけど、ふと考えるとちょっとおもしろい。

こんな風にして、彼の歌に魅了されていくんです。


☆参考
私の万葉集 (集英社文庫)
杉本 苑子
4087486354


にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーサイト

- 0 Comments

Leave a comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。