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国際化せし東京の胃袋に…(時田則雄) @現代短歌の鑑賞101

国際化せし東京の胃袋に届けむ露に濡れしアスパラ 
時田則雄/『十勝劇場』H3

食の国際化。私たちは、たくさんの国の食材を、料理を、食べることができる。
わくわくする。
しかし、そう言われて私たちが想像できるのは、口に入ったところまでなのである。
胃袋に入った後のことなど、まして胃袋が国際化してしまったことなど、思ったことがあっただろうか。

掲出歌では、そんな私たちの国際化したという胃袋に、アスパラを届けることを思っている。
アスパラが露に濡れるという情景は、原始的であると同時に艶っぽくもある。また、清らかな感じも受ける。

そして、そのアスパラと自分の胃袋を思うとき、ふと胃袋が浄化されていくような印象を受けるのだ。
多様な食を享受して、口はたくさんの味を知っている。
だけど、胃はどうだろう?何を知ったというのだろう。

掲出歌によって、私たちはまだ自分の国の自然すらイメージとして体の中へ取り込んでいなかったことに気付くのだ。


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